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透析看護師20年。体を壊して気づいたこと。

「できないこと」が増えてきた朝に。手指の痛みと向き合う暮らしを見直して、少しラクになった話

「できないこと」が増えてきた朝に。手指の痛みと向き合う暮らしを見直して、少しラクになった話

2025年6月20日

「できないこと」が増えてきた朝に。手指の痛みと向き合う暮らしを見直して、少しラクになった話

できないことが増えていく日々

朝、ドアノブを回そうとして、手に力が入らない。 フライパンを持ち上げるだけで、手首に激痛が走る。 そんな日が、少しずつ増えていませんか。

私も、同じでした。

20年腱鞘炎を抱えながら、透析の看護師として働いてきました。 そして関節リウマチと診断されてからも、日常の中で「できないこと」が、少しずつ増えていきました。

最初は「なんとなく膝が痛いな…」という程度だったのに、ある日突然、ドアノブが回らない。 フライパンが重い。 瓶のフタが開かない。

「今まで普通にできていたことが、こんなにもツラくなるなんて…」

そのたびに落ち込んで、なんだか自分がどんどん「できない人」になっていく気がして。

看護師として20年、誰かを支える立場でいることが当たり前だったからこそ、 自分が「助けが必要な側」になることに、戸惑いや悔しさもありました。

でも、こうやって心が沈んでしまうのって、体の痛みよりも厄介だな…って思ったんです。

整形外科で「腱鞘炎ですね」「ばね指ですね」と言われた程度。 リウマチかも?と検査をしたけれど、はっきりとは出なかった。 そんな曖昧な日々を過ごしている方にも、この話が届けばうれしいです。

我慢する日々から、“見直す”という選択へ

最初の頃は、「これぐらい大丈夫」「痛いけど、もうちょっと頑張ろう」と思って、

身の回りの道具を変えることもなく、いつものように家事や仕事を続けていました。

でも、何気ない日用品。例えば、瓶のフタを開ける動作や、固い引き出しを引く瞬間に感じる痛み。

そのたびに手に負担がかかっていると気づきはじめて、「このままじゃ悪化するかも」と思うようになりました。

そんなとき、長女がふと提案してくれたんです。

「お母さん、それ無理に使わんと、もっとラクにできるやつに変えてみたら?」って。

その言葉に、はっとしました。

「我慢し続ける」ことしか頭になかった私は、初めて”見直す”という選択肢に気づかされた気がしました。

例えば──

  • 重くて痛みが出やすかったフライパンを、軽いタイプに変えてみる
  • フタが開けづらい瓶に、オープナーを使ってみる
  • 手首がラクになるサポーターを、日中だけ取り入れてみる

最初は「こんなことに頼っていいのかな」と戸惑いましたが、

使いはじめてすぐに、「あ、これは痛みが減ったかも…!」という実感が。

“道具を変える”って、ただの物の話じゃないんですね。

少しずつ自分の生活を見直していくことで、「できること」がまた一つずつ増えていくような、そんな感覚でした。

私をラクにしてくれた日用品たち

道具を見直してみようと思った時、最初は「何を選べばいいのか分からない…」という状態でした。

でも、痛みが出やすい動作や物の“特徴”を少しずつ観察していくと、「合う・合わない」が見えてきたんです。

たとえば──

細くて軽いスプーンは、意外と痛みを誘発しやすい

→ 少し太めで、持ち手が丸いカトラリーに替えると、力が分散してラクに。

フライパンは「片手で持てる重さ」が大前提

→ 軽量タイプ+取っ手が太めのものにして、手首の負担がグッと減りました。

職場のハサミがつらかったので、自分専用を持ち込む

→ 握りやすさで疲れ方がまったく違いました。

浴室での姿勢も一工夫

→ 高さ30cmの椅子を使うだけで、膝への負担が軽くなり、シャワーもスムーズに。

それまでは「家にあるもので何とかしよう」と思い込んでいたけれど、

“自分の身体に合わせて選ぶ”ことは、決してわがままではありませんでした。

むしろ、「私に合う道具を選ぶこと=自分を大事にすること」だと感じるようになったんです。

そして、これらの道具たちは、体の痛みだけでなく、心のモヤモヤまでも少しずつ軽くしてくれたように思います。

「これならできそう」って思えるだけで、気持ちが明るくなるんですね🌱

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心の変化と、これから

リウマチと向き合いながら過ごす中で、痛みや不自由さは今もゼロではありません。

でも、「どうしたら少しでもラクになるか」を考えるようになってから、心がふっと軽くなる瞬間が増えました。

痛みが出た日は落ち込むこともあるけれど、

「自分を責める」のではなく、

「今日はこう工夫してみよう」と考えるだけで、前向きな気持ちを取り戻せるようになったんです。

ちょっとした選択や道具ひとつで、生活のしんどさが変わる。

それは、“できないこと”にばかり目を向けていた私にとって、大きな発見でした。

これからも、無理せず、背伸びせず、

「今の私」に合った暮らし方を大切にしていきたいと思っています。

まとめ|“できない”から始まる、やさしい暮らしの見直し

関節リウマチになって、今まで当たり前にできていたことが、少しずつできなくなっていきました。

最初は戸惑いと不安ばかり。でも、「このまま我慢して暮らしていくしかないのかな…」と諦めかけたとき、

「痛みの原因に合ったモノを選んでみる」という発想に出会いました。

家にあるモノを工夫して我慢するんじゃなくて、

「今の私」に合った道具や方法を取り入れる。

たったそれだけのことなのに、体のラクさだけじゃなく、気持ちもふわっと軽くなったんです。

自分に優しくすることは、サボることでも、弱さでもなく…

これからも「ゆるRAくらし」を大切にしていきたいと思います。

これからの毎日を大切に生きていくための選択肢なんだと感じています。

「諦める」前に、できること

道具を1つずつ選び直すことは、暮らしを少しずつラクにする小さな1歩です。 私は、そうやって1個ずつ手元の道具を見直す中で、3つのきっかけに気づきました。

「重さ」を疑う。 「数」を減らす。 「視界」に置く。

詳しくは、こちらのエッセイにまとめています。

「歳のせいかも」と思う前に。手指がつらい暮らしを変える、3つの小さなきっかけ

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