残高は銀行口座へ。モバイルSuicaの払い戻し手順を、ひとり暮らしの私が書き出してみた話(やさしい終活 Vol.9)
「やさしい終活」シリーズの第9弾は、モバイルSuicaの払い戻し(退会)手順です。
第1弾の関西電力から、第8弾のConoHaWINGまで書き出してきました。 今回はサブスクともライフラインとも違う、「お金が戻ってくる契約」の話です。
なぜモバイルSuicaをVol.9に?
モバイルSuicaは、ほかの解約と少し性質が違います。
- 年会費無料(2020年から)→ 放置していてもお金はかからない
- でも残高(チャージしたお金)が残っている → 払い戻し可能
- iPhoneアプリで完結 → 24時間いつでも手続きできる
→ つまり「お金がかからないから放置していい」ではなく、「お金が戻ってくるから手続きする価値がある」契約。 → 終活で見落とされやすいけれど、家族に残せるお金になります。
モバイルSuicaの払い戻し手順(iPhoneアプリ)
- モバイルSuicaアプリを開く
- 「会員メニュー」をタップ
- 「Suica管理」を選択
- 「このSuicaを払い戻す」をタップ
- 払い戻し先の銀行口座情報を入力
- 確認画面で「払い戻す」をタップ
- 完了
→ 銀行口座は本人名義の口座を指定します。 → JR東日本指定の銀行リストから選択する形式です(ほとんどの主要銀行に対応)。
払い戻し金額の計算ルール
払い戻されるお金は、以下のルールで計算されます。
- 残高がある場合 → 残高から手数料¥220を引いた金額
- 残高がゼロの場合 → 手数料なしで退会のみ
- モバイルSuicaは物理カードと違って「デポジット¥500」がない
→ つまり「残高3,000円」なら、振込される金額は「2,780円」。 → 「残高ゼロ」なら、手数料もかからず、ただ退会だけが完了。 → 退会前にコンビニや改札でほぼ全額使い切ってから手続きすると、手数料分の損が出ません。
退会前にやっておきたいこと
- オートチャージ設定の解除(クレジットカード自動チャージしている場合)
- 定期券の払い戻し(別途、定期券の払い戻し手続きが必要)
- グリーン券・新幹線eチケットなどの利用予定がないか確認
- Apple Walletから削除する手順を確認
→ オートチャージ設定が残ったまま退会しても自動解除されますが、念のため事前に外しておくと安心です。
退会後、翌朝以降に再登録可能
モバイルSuicaは、退会してもすぐに再登録ができます。
- 退会手続き後、翌朝以降にApple WalletまたはモバイルSuicaアプリから再登録可能
- 新しいSuica番号で再スタート(退会前のデータは引き継がれない)
- 新規登録の手数料はかからない
→ つまり「気が変わったらすぐ戻れる」のがモバイルSuicaの優しさ。 → 私のように「いったん整理してから、必要になったら再登録」という運用ができます。
クレジットカードのオートチャージ設定がある場合
モバイルSuicaに「ビューカード」などのクレジットカードを登録して、オートチャージ設定をしている人は注意です。
- 退会時にオートチャージ設定も自動解除される
- クレジットカード側にSuica利用履歴が残る場合あり
- 月次の請求書はクレジットカード会社から続けて届く
→ Suica退会と、クレジットカード解約は別の手続きです。 → クレジットカードそのものも整理したい場合は、別途カード会社への手続きが必要(これはVol.10で書く予定です)。
死亡後、遺族が払い戻し請求する場合
本人が亡くなったあと、ご家族が払い戻し請求をする場合は、JR東日本のSuicaサポートへ連絡します。
連絡先(一般情報)
- モバイルSuicaサポートセンター(電話・お問い合わせフォーム)
- 受付時間や電話番号は、モバイルSuica公式アプリ・公式サイトの「お問い合わせ」から確認できます
必要書類(一般情報)
- 故人の死亡を証明する書類(死亡診断書の写し、除籍謄本など)
- 申請者と故人の関係を示す書類
- 故人のSuica番号(モバイルSuicaアプリで確認可能)
- 申請者の本人確認書類
- 払い戻し先の口座情報(申請者名義でOKの場合あり)
→ 残高が大きく残っている場合は、家族にとって意味のある手続きです。 → 残高がゼロに近い場合は、急がず四十九日が過ぎたあたりで整理するのが現実的です。
私の保管方法(おさらい)
私は、モバイルSuicaの登録メールアドレス・パスワード・登録クレジットカード情報を「1Password(ワンパスワード)」のセキュアノートに保存しています。
マスターパスワード1つだけ覚えて、10分間隔で再入力を必須にする運用。 マスターパスワードを忘れないための、ひとり暮らしの私なりの工夫です。
「もしも」のとき、家族がマスターパスワード1つ開けば、モバイルSuicaにもたどり着ける仕組み。
モバイルSuica編、まとめ
- 年会費無料 → 放置しても課金はないが、残高が残っているなら払い戻しする価値あり
- iPhoneアプリ完結 → 24時間いつでも手続き可能
- 払い戻し手数料は¥220(残高ゼロなら手数料なし)
- 退会前にコンビニ等で残高を使い切ると損が出ない
- 退会後、翌朝以降に再登録可能(気が変わっても戻れる)
- オートチャージのクレジットカード設定は自動解除される
- 払い戻し先は本人名義の銀行口座
- ahamo解約より先に整える(SMS認証が届くうちに)
「やさしい終活」シリーズ、これから
ぼちぼちペースで、続きを書いていきます。
- クレジットカード(楽天カード)→ 次回 Vol.10
- 銀行口座(楽天銀行など)
- 賃貸マンションの解約
- 死亡直後の連絡先(家族・主治医・葬儀社)
- 葬儀の希望・遺言・お墓
- デジタル遺品(SNS・メール・パスワード管理)
- 「ahamo は、いちばん最後」(電話番号を最後まで残す)
さいごに
モバイルSuicaを終活の視点で見たとき、「残高=家族に残せるお金」という気づきがありました。
毎日の通勤・通学で使っていると、Suicaの中に何千円か残っているのが当たり前。 私の場合も、いまアプリを見たら数千円が残っている状態です。
このお金を、誰も気づかないまま、デジタルの中に置き去りにするのはもったいない。 払い戻し手続きをすれば、ちゃんと銀行口座に戻ってくる。 これは、家族への「最後の小さな置き手紙」のようなものかもしれません。
電車に乗らなくなる日が来るかどうかは、わからない。 でも、いつかその日が来たときに「ああ、Suicaの払い戻し方を知っている」という安心感は、ひとり暮らしの私にとって、ささやかな支えになります。
明日は何にしようかな。 ぼちぼち、続けていきます。
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