iPhoneがあるうちに。iCloud+の解約手順を、ひとり暮らしの私が書き出してみた話(やさしい終活 Vol.4)
「やさしい終活」シリーズの第4弾は、iCloud+(月額有料プラン)の解約です。
第1弾の関西電力、第2弾の水道(大阪市水道局)、第3弾のahamo(iPhone)に続いて、デジタル契約を1つずつ書き出していきます。
「ahamoより先にiCloud+を整える」という大事な順序
第3弾でahamoの解約手順を書きながら、ふと気づきました。
ahamoを先に解約してしまうと、iPhoneの通信回線が止まる。 そのあとiCloud+を解約しようとすると、Wi-Fiが必要になる。
つまり、Vol.3で書いた順序より、本当はiCloud+を「ahamoの前」に整えておくほうが、自然なのです。
Vol.4のサブタイトルが「ahamo解約より先に整えたい理由」になっているのは、そういう理由です。
ひとつずつ書き出してみて、初めて気づいた順序でした。
iCloud+とは?(おさらい)
iCloud+は、Appleが提供している有料クラウドサービスです。
- 無料プラン:5GB(最低限のバックアップだけ)
- 有料プラン:50GB(¥130)・200GB(¥450)・2TB(¥1,500)など
私は200GB(¥450/月)の有料プランを契約しています。 理由は、iPhoneのバックアップ、写真、ブログ用の画像が、5GBには到底おさまらないから。
なぜiCloud+を終活で書き出す?
iCloud+は、月¥450の自動課金。 もし私が突然亡くなったあと、家族が気づかないと、毎月引き落としだけが続いていきます。
電気や水道のように「使われている明確な感触」がない分、サブスクは見落とされやすい。 だからこそ、解約手順を整えておくことが、デジタル時代の終活で大切な作業になります。
iCloud+の解約手順(本人が生前に行う場合)
iCloud+は、iPhone本体の設定アプリから直接操作します。
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の「自分の名前」(Apple ID)をタップ
- 「サブスクリプション」を選択
- 「iCloud+」を選択
- 「サブスクリプションをキャンセルする」をタップ
- 確認画面で「確認」を選択
これで完了です。 書類のやり取りなし、電話なし。iPhone1台で完結します。
解約後はどうなる?(重要)
解約しても、すぐにデータが消えるわけではありません。 契約期間の終了日まではそのまま使えて、その後は「無料5GBプラン」に戻ります。
ただし、ここで注意したいのは:
- 「iPhoneを探す」とiCloudバックアップがオンのまま使い続けると、5GBはすぐ満杯になる
- 容量超過時は、新しいバックアップや写真の同期が止まる可能性がある
なので、解約する前に「容量を圧迫しているデータをどうするか」を考えておくのが安心です。
私の準備リスト(解約前にやっておきたいこと)
- 最新のiCloudバックアップを確認(私は8:45に自動バックアップが完了する設定)
- 大事な写真・データはMacBook Airへダウンロード(オフラインで保管)
- 「写真」「メール」「メモ」など、同期している項目を一覧で確認
- 5GB以内におさまるよう、不要なデータを整理
→ 解約はワンタップですが、「いま何が同期されているか」を把握しておくのが、生前にできる最大のやさしさです。
AppleCareは別契約(影響なし)
iCloud+を解約しても、AppleCare+(端末保証)には影響しません。 こちらは別の契約として続きます。
「iCloud+を解約したらiPhoneが使えなくなるのでは?」という不安は、ありません。 あくまで「クラウドサービスの有料部分」を止めるだけ。iPhone本体は今まで通り使えます。
死亡後、遺族がiCloud+を解約・データにアクセスする場合
ここが、Apple特有のちょっとややこしいところです。
Appleには「故人アカウント管理連絡先(Legacy Contact)」という仕組みがあります。 生前に「この人にアクセス権を渡す」と設定しておくと、本人の死後、家族がApple IDの中身(写真・メモ・iCloud Drive・バックアップなど)にアクセスできるようになります。
故人アカウント管理連絡先の設定方法
- iPhone「設定」→「自分の名前」(Apple ID)
- 「サインインとセキュリティ」
- 「故人アカウント管理連絡先」
- 信頼できる家族を1人(または複数)指定
- アクセスキーを発行し、その人に共有
→ アクセスキーは、印刷してエンディングノートに挟む・1Passwordに保存するなど、家族が見つけられる場所に置いておきます。
設定していなかった場合
故人アカウント管理連絡先を設定していないと、遺族はApple IDの中身に簡単にはアクセスできません。 死亡証明書、相続関係を示す書類、裁判所の命令などが必要になる場合があります。
→ ahamoの解約と違って、iCloudは「Apple ID」が壁になるので、生前の準備の差が、ご家族の負担に直結します。
重要な注意点(まとめ)
- iCloud+の解約は、iPhone本体の「設定」アプリから(オンライン専用)
- 解約後は無料5GBに戻る → 事前にデータ整理を
- 「iPhoneを探す」「iCloudバックアップ」はオンのままでもOK(ただし5GBに収まるか確認)
- AppleCareには影響なし
- ahamoより先に整えるのがおすすめ(通信回線が止まる前にWi-Fi操作を済ませる)
- 「故人アカウント管理連絡先」を生前に設定しておく
私の保管方法(おさらい)
私は、Apple IDのメールアドレス・パスワード・故人アカウント管理連絡先のアクセスキーを「1Password(ワンパスワード)」のセキュアノートに保存しています。
マスターパスワード1つだけ覚えて、10分間隔で再入力を必須にする運用。 マスターパスワードを忘れないための、ひとり暮らしの私なりの工夫です。
「もしも」のとき、家族がマスターパスワード1つ開けば、iCloudにもたどり着ける仕組み。
iCloud+編、まとめ
- 月¥450の自動課金 → 気づかれにくいので、終活では優先度が高い
- 解約はiPhone本体の「設定」アプリからワンタップ
- 解約後は無料5GBに戻る(データは保持されるが容量に注意)
- ahamoより先に整えるのが順序として自然
- Apple IDが壁になるので「故人アカウント管理連絡先」を生前に設定
- AppleCareへの影響なし
「やさしい終活」シリーズ、これから
ぼちぼちペースで、続きを書いていきます。
- 銀行口座(死亡時の凍結手続き)
- 保険・クレジットカード
- サブスク(Amazonプライム・YouTubeなど)
- 賃貸マンションの解約
- 死亡直後の連絡先(家族・主治医・葬儀社)
- 葬儀の希望・遺言・お墓
- デジタル遺品(SNS・メール・パスワード管理)
さいごに
iCloud+を「終活」の視点で見たのは、初めてでした。
毎月¥450、コーヒー1杯くらいの金額。 でも、解約しないと毎月引き落とされ続けるサブスクは、家族にとって見つけにくい契約のひとつです。
iPhoneがあるうちに、設定アプリを開く。 故人アカウント管理連絡先を、信頼できる家族に1人だけ託しておく。
それだけで、私のいない未来の景色が、少しやさしくなる気がします。
ひとつずつ書き出してみて、初めて「ahamoより先にiCloud+を」という順序にも気づきました。 書き出すこと自体が、ひとり暮らしの私にとっての終活なのかもしれません。
明日は何にしようかな。 ぼちぼち、続けていきます。
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