マスターキーを子どもに渡してから。1Passwordサブスク停止の手順を、ひとり暮らしの私が書き出してみた話(やさしい終活 Vol.31)
「やさしい終活」シリーズの第31弾、シリーズ最終3本の1本目は、1Passwordのサブスク停止です。
Vol.1 から Vol.30 まで、何度も登場した「1Password」。 シリーズ全体の「マスターキー」を担当してきた、特別なサービス。
1Passwordはシリーズの主役だった
「やさしい終活」シリーズで、何度書いたかわからないほど登場したフレーズ:
私はこれらを1Passwordのセキュアノートに保存しています。 マスターパスワード1つだけ覚えて、10分間隔で再入力を必須にする運用。 「もしも」のとき、家族がマスターパスワード1つ開けば、〇〇にもたどり着ける仕組み。
→ 電気・水道・ahamo・iCloud+・Amazon・Google・Apple、すべてのログイン情報を1Passwordに集約。 → シリーズ全体が、1Passwordというマスターキーで成り立っていた。
私の契約状況
- 年間プラン:$60(約¥8,000)
- 更新日:9月17日
- 支払い方法:Apple ID経由(クレジット決済)
- マスターパスワード:私のみが知る(1Passwordの仕組み上、復元不可能)
1Passwordの2つの選択肢
1. サブスク停止(データ保持・課金止める) ← 私はこちら
- 月額の支払いだけを止める
- セキュアノート・パスワード・記録はすべて残る
- 子ども(長女)に「マスターパスワード」を渡せば、引き続きアクセス可能
- 「ブログを残す」(Vol.30)ためにもこちらが必須
2. アカウント完全削除
- すべてのデータが永久に消える
- マスターパスワードを知っていてもアクセス不可
- 「もう誰にも見られたくない」と決めた場合の選択
→ 私は「データ保持」を選びます。 → Vol.30で書いたとおり、ブログを残すためのCloudflare/GitHubログイン情報も、1Password内にあるから。
私の支払い方法は Apple ID経由
私の1Password契約は、Apple ID経由のサブスクリプション(App Store経由)で支払っています。 この場合、解約手順が少し違います。
Apple ID経由のサブスクリプション解約手順
- iPhone「設定」アプリを開く
- 一番上の「自分の名前」(Apple ID)をタップ
- 「サブスクリプション」を選択
- 「1Password」を選択
- 「サブスクリプションをキャンセル」をタップ
- 確認画面で「確認」
→ iCloud+(Vol.4)・ChatGPT(Vol.11)・Claude(Vol.12)と同じ仕組み。 → Apple ID経由なので、1Password公式サイトでの解約はできません。
1Password公式サイトから解約する場合(クレカ直接決済の方)
参考までに、クレカ直接決済の場合の解約手順:
- https://my.1password.com にアクセス
- メールアドレスとマスターパスワードでログイン
- メニューから「お支払い」→「支払い設定」
- 下部までスクロールして「サブスクリプションの解約」をクリック
- 確認のためマスターパスワードを再入力
→ アプリ内からは解約不可、PC/スマホのブラウザから手続き。
マスターパスワードを長女に渡す手順(最重要)
シリーズ全体のマスターキーなので、これを子どもに渡す方法を整えておくのが、最も大事。
方法1:紙に書いて、信頼できる場所に保管
- マスターパスワードを紙に書く
- エンディングノートに挟む(または、別の安全な場所)
- 「もしも」のとき長女が見つけられる場所
- 銀行の貸金庫を使うのも選択肢
方法2:1Password の Emergency Kit(緊急キット)
- 1Passwordには「Emergency Kit」というPDFを生成する機能あり
- アカウントメール・シークレットキー・マスターパスワード欄が記載されたPDF
- 印刷して安全な場所に保管
- 長女に「これを開けば1Passwordに入れる」と伝える
→ 私は方法1+方法2の組み合わせで保管予定。 → デジタルではなく「紙」に書く理由は、停電・iPhone故障・突然死などに備えるため。
サブスク停止のタイミング
ブログを残す(Vol.30)選択をしたので、私の1Passwordは:
- 生前は継続使用
- 体調が悪化した・もう必要ないと判断したら、サブスク停止
- データは残る(長女が引き継ぐ用)
- 長女にマスターパスワードを伝えた後、サブスク停止が安心
→ あるいは、子どもに「これを引き継いで」と託せたら、生前のうちに長女のApple IDに契約を移すのも選択肢。
死亡後、長女がする手続き
私が亡くなった後、長女がする手続きの流れ:
- エンディングノートを開く →「1Passwordマスターパスワードは◯◯にあり」と確認
- マスターパスワードを取得
- 1Passwordにログイン → 全データを確認
- 必要に応じて、長女のApple ID下にサブスク移行
- すべての終活手続き(Vol.1〜30)を実行
- すべて完了したら、最終的に1Passwordアカウント削除(または継続)
→ 1Passwordがあれば、シリーズ全30本のすべての手続きにアクセスできる仕組み。 → これが「マスターキー」と呼んだ理由。
1Passwordサブスク停止編、まとめ
- 1Passwordはシリーズ全体のマスターキー
- 私はApple ID経由(Apple Store)で契約・年¥8,000
- 解約は iPhone「設定」→「サブスクリプション」から
- 「データ保持」を選ぶことが大事(ブログ運営にも必要)
- マスターパスワードは紙とEmergency Kitで長女に渡す
- 死亡後、長女が1Passwordを開けば、全終活手続きにアクセス可能
「やさしい終活」シリーズ、これから(残り2本)
ゴール、いよいよ目の前です。
- Appleアカウント削除(デバイス連携全終了) → 次回 Vol.32
- 「ahamo は、いちばん最後の最後」(電波) → 最終回 Vol.33
さいごに
1Passwordについて書きながら、シリーズ全体を振り返っていました。
電気・水道・通信・銀行・カード・サブスク・アカウント・葬儀・お墓・遺言… そのすべてが、1Password1つで「家族にたどり着ける」状態になっている。
これは、すごいことだと思います。 昔なら、書類が山積みになって、家族が部屋中をひっくり返して探していたものが、たった1つのパスワードで集約されている。
「マスターキーを子どもに渡しておく」 これが、デジタル時代のひとり暮らしの終活の、究極の作法なのかもしれません。
長女よ、これを読んだら、1Passwordのマスターパスワードはエンディングノートに挟んであるから。 それを開いて、Vol.1から順に、ぼちぼち手続きを進めてくれたらいい。 ぜんぶ、書いてあるから。
明日は何にしようかな。 ぼちぼち、続けていきます。
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