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葬儀にお寺さんを呼ばない選択。無宗教葬という送り方を、ひとり暮らしの私が書き出してみた話(やさしい終活 Vol.21)

葬儀にお寺さんを呼ばない選択。無宗教葬という送り方を、ひとり暮らしの私が書き出してみた話(やさしい終活 Vol.21)

2026年5月24日

葬儀にお寺さんを呼ばない選択。無宗教葬という送り方を、ひとり暮らしの私が書き出してみた話(やさしい終活 Vol.21)

「やさしい終活」シリーズの第21弾は、葬儀にお寺さんを呼ばない選択肢です。

Vol.14 火葬式プランVol.20 お墓もお寺も持たない選択に続いて、命の整理シリーズ第3弾。 今回は「お経も戒名もない葬儀って、本当にOKなの?」という疑問にお答えします。

結論:お寺さんを呼ばなくても、ちゃんと送れます

書く前に、いちばん大事なことを最初に。

「葬儀にお寺さんを必ず呼ばなきゃいけないの?」と、ふと不安になることがあります。 答えは、「いいえ、呼ばなくていい」です。

  • 宗教者を呼ばない葬儀は、法律上まったく問題なし
  • 火葬や埋葬の許可は、宗教の有無に関係なく取得できる
  • 「お経がない=きちんと送られていない」ではない

→ お寺さん(僧侶)を呼ぶかどうかは、完全に自由です。 → 「子どもの代まで続くお寺との関係」を持ちたくない人にも、ちゃんと選択肢があります。

葬儀の3つのスタイル(お寺との関わり方で比較)

葬儀の選び方を、お寺との関わり方で3つに分けてみます。

1. 菩提寺がある葬儀(伝統的)

  • 先祖代々のお寺(菩提寺)に依頼
  • お経・戒名・法要、すべてお寺さんが担当
  • 葬儀後も四十九日・一周忌など、関係が続く
  • 檀家として年間管理料・お布施を継続

→ 「家を継ぐ」「お墓を継ぐ」と一体化したスタイル。

2. お坊さん便(単発依頼)

  • 葬儀社が紹介する僧侶を、葬儀のときだけ依頼
  • お経をあげてもらう・戒名をつけてもらうことも可能
  • 葬儀後の継続関係なし
  • お布施は5万円〜10万円程度(明朗会計)

→ 「無宗教はちょっと寂しい、でも継続関係は持ちたくない」人向け。 → Vol.20で書いた「お寺との継続関係を持たない」選択を実現する仕組み。

3. 無宗教葬(お寺さんを呼ばない)

  • 僧侶を呼ばない
  • お経なし・戒名なし・宗教儀礼なし
  • 家族のお別れと火葬で完結
  • お布施なし

→ 「シンプルに、家族だけで送ってほしい」人向け。 → Vol.14の火葬式プランは、この無宗教葬と組み合わせるとさらにシンプルになります。

私の希望:無宗教葬

私の希望は、3番目の「無宗教葬」です。

  • 子どもに「お寺と継続関係を持ってほしくない」
  • 戒名にお金を払う必要を感じない
  • お経がなくても、家族の手を合わせる時間で十分
  • シンプルに、静かに、家族だけで

→ Vol.14の火葬式プラン(税込25万円)+ お坊さん呼ばない = ゆるら版の理想の送られ方。 → お布施分の費用がまるごと不要になるので、家族の経済的負担もさらに軽くなります。

無宗教葬の流れ(イメージ)

無宗教葬といっても、何もしないわけではありません。

一例

  1. ご逝去 → 葬儀社に連絡
  2. 安置(自宅または安置施設で1〜2日)
  3. 家族でのお別れの時間(線香・お花・思い出話)
  4. 火葬場へ搬送
  5. 火葬(約1〜2時間)
  6. お骨上げ → 骨壷へ
  7. 帰宅・後飾り(四十九日まで自宅で手を合わせる場所を整える)

→ お経の代わりに、家族が好きな音楽を流したり、思い出の写真を飾ったり、自由な形ができる。 → 「お別れ」の本質は、宗教の有無ではなく、家族が故人と向き合う時間そのもの。

戒名(かいみょう)って必要?

戒名は、仏教でつけられる故人の名前です。

  • 仏教式葬儀では一般的につけられる
  • お寺・宗派・ランクで金額が大きく違う(5万円〜100万円以上)
  • 法名・浄土真宗の場合は「法名」と呼ぶ

戒名なしを選んでも問題なし

  • 法律上、戒名は不要
  • 墓石・位牌に俗名(本名)を彫る選択肢もある
  • 火葬・埋葬・お墓の手続きに戒名は不要

→ 「お金をかけたくない」「お寺との関係がない」場合は、戒名なしでまったく問題ありません。 → 私は戒名は不要、もし位牌をつくる場合でも俗名で十分、と家族に伝えています。

無宗教葬を選ぶときの注意点

自由度が高い分、考えておきたいこと。

親戚の反応

  • 年配の親戚が「お経がないのは…」と心配する可能性
  • 生前に「私は無宗教葬を希望しています」と伝えておくのが安心
  • エンディングノートに明記しておくと、家族が説得しやすい

葬儀社の理解

  • 「お坊さんは呼びません」と最初にはっきり伝える
  • 無宗教葬に対応している葬儀社を選ぶ(Vol.14で資料請求した葬儀社が無宗教対応か確認)

お別れの形を生前に決めておく

  • 流したい音楽
  • 飾りたい写真
  • 家族からの最後の言葉(お別れの読み上げ・サイレントでも可)
  • これらを生前にエンディングノートに記しておくと、家族が迷わない

死亡後、遺族が無宗教葬で送ってくれる場合

私の希望(無宗教葬)を、家族にきちんと伝えるための準備。

生前にやっておきたいこと

  1. 葬儀社を1社決めて、無宗教葬対応を確認(Vol.14のおさらい)
  2. 「お寺さん・戒名は不要」と葬儀社・家族に伝える
  3. お別れの形(音楽・写真・お別れの言葉)を決めておく
  4. エンディングノートに明記
  5. 1Passwordにも記録

家族がする手続き

  1. 葬儀社に電話 →「契約者が亡くなりました」と伝える
  2. 「無宗教葬・火葬式希望でした」と伝える
  3. 葬儀社が安置 → 火葬 → 後飾りまで全部対応
  4. 親戚への連絡は、後日でもOK(無宗教葬は家族だけで完結できる)

→ お寺さんを呼ばない分、家族の手続きは本当にシンプル。 → 「お経を聞きながら、家族で見送る」のではなく「家族の言葉で見送る」スタイル。

「葬儀=お寺さんを呼ぶもの」という思い込みを手放す

書きながら、自分の中にあった思い込みに気づきました。

「葬儀ってお経があるもの」 「戒名がないと成仏できないんじゃないか」 「親戚に何か言われそう」

→ これらは全部、伝統や慣習からくる思い込みでした。 → 法律上も、宗教上(個人の信仰によりますが)も、無宗教葬はまったく問題ありません。 → 大事なのは「形式」ではなく「家族が故人と向き合う時間があったか」だと思います。

私の保管方法(おさらい)

私は、希望する送られ方(無宗教葬・お寺さん不要・戒名不要・俗名のまま)を「1Password(ワンパスワード)」のセキュアノートに保存しています。

マスターパスワード1つだけ覚えて、10分間隔で再入力を必須にする運用。 マスターパスワードを忘れないための、ひとり暮らしの私なりの工夫です。

「もしも」のとき、家族がマスターパスワード1つ開けば、私の希望にもたどり着ける仕組み。 紙のエンディングノートにも「無宗教葬・お寺不要・戒名不要」と明記しています。

葬儀にお寺さんを呼ばない選択編、まとめ

  • 「葬儀にお寺さんは必須」というルールはない(法律上も)
  • 3つの選択肢:菩提寺がある葬儀・お坊さん便(単発)・無宗教葬
  • 無宗教葬は、お経・戒名・宗教儀礼すべてなしで完結
  • 戒名なし・俗名のままでまったく問題なし
  • 家族のお別れの時間を、自由な形で過ごせる
  • 生前に「無宗教葬希望」を葬儀社・家族・エンディングノートに伝える
  • 親戚への説明のために、希望理由も一言添えておくと安心
  • Vol.14火葬式プランと組み合わせると、究極にシンプルな送られ方になる
  • 1Passwordと紙のエンディングノートに明記

「やさしい終活」シリーズ、これから(残り11本)

シリーズ完走に向けて、続きを書いていきます。

  • 遺言(子ども3人均等・長女代表)→ 次回 Vol.22
  • 郵便転送(e転居)・住民票転出
  • 死亡届・火葬許可証・親戚連絡
  • 家財道具の処分
  • Googleアカウント削除
  • Money Forward ME削除
  • noteアカウント削除
  • LINEアカウント削除
  • 1Password解約(マスター・データ保持)
  • Appleアカウント削除(デバイス連携全終了)
  • 「ahamo は、いちばん最後の最後」(電話番号を最後まで残す)

さいごに

「お寺さんを呼ばない」と書いたとき、ちょっとだけ緊張しました。

子どもの頃から、葬儀=お経が当たり前の風景だった。 「お経がないお葬式なんて、お別れがちゃんとできないんじゃないか」と、心のどこかで思っていた時期もありました。

でも、書きながらわかったのは、「お別れ」の本質はお経じゃなかった、ということ。 家族が手を合わせる時間。 故人の顔をじっと見る時間。 「ありがとう」「お疲れさま」と心の中でつぶやく時間。

これさえあれば、お経はなくても、戒名はなくても、ちゃんと「お別れ」はできる。

私の場合は、「お寺さんを呼ばない=家族のことを思って選んだ送られ方」です。 お寺と関係を続ける負担を、子どもに引き継がせない、私なりのやさしさ。

明日は何にしようかな。 ぼちぼち、続けていきます。


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