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透析看護師20年。体を壊して気づいたこと。

お墓もお寺も持たない選択。永代供養・散骨・樹木葬を、ひとり暮らしの私が書き出してみた話(やさしい終活 Vol.20)

お墓もお寺も持たない選択。永代供養・散骨・樹木葬を、ひとり暮らしの私が書き出してみた話(やさしい終活 Vol.20)

2026年5月24日

お墓もお寺も持たない選択。永代供養・散骨・樹木葬を、ひとり暮らしの私が書き出してみた話(やさしい終活 Vol.20)

「やさしい終活」シリーズの第20弾は、お墓もお寺も持たない選択肢の話です。

Vol.14 火葬式プランで「家族だけで静かに送ってほしい」と書きました。 今回はその続き、火葬のあと、骨をどうするか、という話です。

私の希望:お墓もお寺も持たない

書く前に、私の希望をはっきり書いておきます。

「お墓も、お寺も、持っていません。そして、これからも持つ予定はありません。」

  • 子どもに「お墓を継ぐ」負担をかけたくない
  • お寺との継続的な関係(檀家・年会費・お布施)もつくりたくない
  • 自分の代で、シンプルに完結したい

→ これは、いまの時代らしい選択でもあると思います。 → 子どもが少ない、独身、ひとり暮らしの増加。お墓を継ぐ人がいない、または継がせたくない、という人が増えています。

「お墓も、お寺も、持たない」を選んでも、ちゃんとした供養の仕組みは、いまの日本にはあります。

お墓を持たない5つの選択肢

代表的な5つを並べてみます。

1. 永代供養墓(えいたいくようぼ)

  • 寺院や霊園が、長期間にわたって供養・管理してくれるお墓
  • 個別タイプ(自分専用の墓石)・合祀タイプ(他の人と一緒)あり
  • 継ぐ人がいなくても、放置されない仕組み
  • 費用は5万円〜100万円程度(タイプにより大きく違う)

→ 「お墓は持ちたいけれど、子どもに継がせたくない」人向け。 → 永代供養=「お寺との関係を持つ」ことになるので、お寺との縁が苦手な人は次の選択肢へ。

2. 樹木葬(じゅもくそう)

  • 墓石の代わりに、樹木をシンボルとして埋葬する方法
  • 自然に還るイメージで、近年人気
  • 個別区画タイプと、合祀タイプあり
  • 費用は20万円〜80万円程度

→ 「自然に還りたい」「お墓っぽさが苦手」な人向け。 → 寺院併設の樹木葬と、公営・民間霊園の樹木葬がある。

3. 散骨(さんこつ)

  • 火葬後の骨を粉末状にして、海・山などに撒く
  • 海洋散骨が主流(船をチャーター or 委託)
  • 山・空中散骨もある(法律やマナーに注意)
  • 費用は5万円〜30万円程度

→ 「お墓を持ちたくない」「自由な場所に還りたい」人向け。 → 委託散骨(業者に骨だけ預ける)なら、家族の負担も最小限。

4. 0葬(ゼロそう・直葬+引き取りなし)

  • 火葬式(直葬)で見送ったあと、骨を引き取らない選択
  • 自治体の火葬場が一括処理してくれる(地域により可否あり)
  • お墓も供養もなし、文字どおりゼロ
  • 費用は火葬式プランのみ(追加費用なし)

→ 「いっさいの形を残したくない」人向け。 → 自治体や火葬場によって対応が違うので、事前確認が必要。

5. 手元供養(てもとくよう)

  • 火葬後の骨の一部または全部を、自宅で保管
  • 小さな骨壷、遺骨ペンダント、ミニ仏壇などの形
  • 家族のそばに故人を感じていたい場合に
  • 費用は1万円〜10万円程度(器具による)

→ 「お墓は持たないけれど、まったく手放すのも寂しい」人向け。 → 残された骨の最終処分(家族が亡くなった後)も決めておく必要あり。

お寺との関係を持たないという選択

お墓を持たないとセットで考えたいのが、お寺との関係です。

菩提寺(ぼだいじ)とは?

  • 先祖代々のお墓・葬儀・法要を任せるお寺
  • 檀家(だんか)制度のもと、年間管理料・お布施が継続的に発生
  • 子どもや孫の代まで関係が続く

→ 菩提寺を持たない=「檀家にならない」「お寺との継続的な金銭関係を持たない」選択。

葬儀のときだけお寺さんを呼ぶ選択

「無宗教はちょっと寂しい、でも継続的なお寺との関係は持ちたくない」という場合は:

  • 葬儀社が紹介する僧侶を、葬儀のときだけ依頼する(俗に「お坊さん便」と呼ばれる仕組み)
  • お布施の金額が明示されている
  • 葬儀の後の継続関係はなし
  • 費用は5万円〜10万円程度(読経1回分)

→ Vol.21では「葬儀にお寺さんを呼ばない選択(無宗教葬)」を詳しく書きます。

ひとり暮らしの私に合うのは?

私のいまの希望を整理すると:

  • 子どもに継がせたくない → 永代供養 or 樹木葬 or 散骨
  • お寺との継続関係は持たない → 寺院併設タイプは避ける、または継続管理料のないタイプを選ぶ
  • お金をかけたくない → 合祀タイプ or 散骨が候補
  • 無宗教志向 → 樹木葬・散骨が自然

→ 私が現時点で気になっているのは、樹木葬(合祀タイプ)または海洋散骨です。 → Vol.14 で資料請求した葬儀社が、樹木葬・散骨にも対応しているか、次に確認したいテーマ。

死亡後、遺族が手続きする場合

私の希望(お墓を持たない選択)が叶うように、家族にやってもらう手続きの流れ。

流れ(一般情報)

  1. Vol.14 の葬儀社で火葬式を行う
  2. 火葬後、選んだ方法(永代供養・樹木葬・散骨・手元供養など)を実行
  3. 永代供養・樹木葬の場合は、契約済みの寺院・霊園に骨を納める
  4. 散骨の場合は、契約済みの業者に依頼
  5. 0葬の場合は、火葬場で完結
  6. 手元供養の場合は、骨壷を家族に渡す

生前準備でやっておきたいこと

  • 希望する方法を1つ決める(永代供養 or 樹木葬 or 散骨 など)
  • 契約先を決めて、資料請求 or 申込
  • 費用を生前に支払う(または家族に渡す)
  • 契約書類を1Passwordとエンディングノートに記録
  • 葬儀社にも「お墓は不要、◯◯希望」と伝えておく

→ 生前に1つに絞っておくと、家族が迷う時間がなくなります。 → 私はまだ最終決定していないので、Vol.20を書き終えたら、複数の業者に資料請求してみる予定。

私の保管方法(おさらい)

私は、希望する供養方法(現時点では樹木葬または散骨)、検討中の業者、費用感、Vol.14 の葬儀社情報を「1Password(ワンパスワード)」のセキュアノートに保存しています。

マスターパスワード1つだけ覚えて、10分間隔で再入力を必須にする運用。 マスターパスワードを忘れないための、ひとり暮らしの私なりの工夫です。

「もしも」のとき、家族がマスターパスワード1つ開けば、私の供養希望にもたどり着ける仕組み。

→ パスワードに加えて、紙のエンディングノートにも「お墓は不要、樹木葬または散骨希望」と一言書いておくと、より確実です。

お墓もお寺も持たない選択編、まとめ

  • 「お墓を継ぐ人がいない」時代の選択肢は、いくつもある
  • 永代供養・樹木葬・散骨・0葬・手元供養、5つの選び方
  • それぞれ費用感と特徴が違う(5万円〜100万円程度)
  • お寺との継続関係(檀家)を持たない選択もできる
  • 葬儀のときだけ僧侶を呼ぶ仕組み(お坊さん便)もある
  • 生前に1つに絞って、契約・支払い・記録までしておくのが家族へのやさしさ
  • 1Passwordとエンディングノートで二重保管

「やさしい終活」シリーズ、これから(残り12本)

シリーズ完走に向けて、続きを書いていきます。

  • 葬儀にお寺さんを呼ばない選択(無宗教葬)→ 次回 Vol.21
  • 遺言(子ども3人均等・長女代表)
  • 郵便転送(e転居)・住民票転出
  • 死亡届・火葬許可証・親戚連絡
  • 家財道具の処分
  • Googleアカウント削除
  • Money Forward ME削除
  • noteアカウント削除
  • LINEアカウント削除
  • 1Password解約(マスター・データ保持)
  • Appleアカウント削除(デバイス連携全終了)
  • 「ahamo は、いちばん最後の最後」(電話番号を最後まで残す)

さいごに

お墓を持たないと決めた日のことを、ふと思い出していました。

子どもに「お墓を継ぐ」という重さを、私の代で終わらせたかった。 お寺との継続的な関係を、子どもに引き継がせたくなかった。

「家を継ぐ」「お墓を継ぐ」が当たり前だった時代から、ゆっくり、時代は変わってきています。 継がない、持たない、を選んでいいんだと、書きながらあらためて思いました。

私が選んだ「お墓も、お寺も、持たない」は、誰かを傷つける選択ではなく、子どもへの私なりのやさしさ。

樹木の根元に静かに還る、海風に乗って空に溶けていく、そんな終わり方も、ちゃんと「ある」。 形がなくなることは、消えることじゃない、と私は思います。

明日は何にしようかな。 ぼちぼち、続けていきます。


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