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透析看護師20年。体を壊して気づいたこと。

子どもに負担をかけたくないから。火葬式プランを資料請求して選んでみた話(やさしい終活 Vol.14)

子どもに負担をかけたくないから。火葬式プランを資料請求して選んでみた話(やさしい終活 Vol.14)

2026年5月24日

子どもに負担をかけたくないから。火葬式プランを資料請求して選んでみた話(やさしい終活 Vol.14)

「やさしい終活」シリーズの第14弾は、火葬式プランです。

第1弾の関西電力から、第13弾の賃貸マンション退去まで、契約とライフラインを書き出してきました。 今回は、いよいよ「命の整理」の入口。葬儀の話です。

私の希望:子どもに負担をかけたくない

書く前に、私の希望をいちばん最初に書いておきたい。

「子どもに負担をかけたくないし、お金をかけずに家族だけでやりたい」

これが、葬儀について私が一番に思っていることです。 華やかなお別れの式ではなく、家族だけで、静かに送ってもらえたら、それでいい。

そのために選んだのが、火葬式プラン(直葬とも呼ばれます)です。

火葬式プラン(直葬)とは

火葬式プランは、通夜や告別式を行わず、火葬のみで故人を送るスタイルです。

  • 通夜なし
  • 告別式なし
  • 火葬のみ
  • 家族だけ・近しい親族数名で見送る
  • 費用も時間も最小限に抑えられる

→ 「無宗教」「家族葬よりさらに小規模」を希望する人に選ばれています。 → 高齢化・核家族化・経済的事情を背景に、近年広がっているスタイルです。

資料請求してみた火葬式プランの内容(税込25万円)

私はある葬儀社に資料請求して、火葬式プラン(税込250,000円)の内容を確認しました。 これは特定の葬儀社の例ですが、火葬式プランの一般的な構成を知る参考になります。

9つの基本サービス(火葬式プランに含まれるもの)

1. 安置室使用料(2日分)

ご逝去後から火葬までの間、故人をお預かりする施設利用料。 自宅での安置が難しい場合や、家族の到着を待ちたいとき、ゆっくりお別れの時間を持ちたいときに利用します。

→ 火葬式プラン・1日葬プランは2日分、家族葬プランは3日分が基本に含まれる → 火葬場の混雑状況で日数が延びる場合は、追加費用が発生することがあります

2. お棺(布張)

故人が最期にお休みになる場所。「布張」とは外側に上品な布を施した仕様で、木のぬくもりとやわらかい印象が感じられます。 「丁寧に送りたい」気持ちに寄り添う、一般的で落ち着いたデザイン。

3. 仏衣(白の旅立ち衣)

故人に着せる「旅立ちの衣」。白を基調にした清らかな装い。 着せやすく体に負担のかからない仕様で、安置中も自然な姿で過ごせるよう作られています。

4. 骨壷(白瀬戸)

火葬後、骨を納める陶器製の壺。 基本プランは「白瀬戸(しろせと)」という落ち着いた白色の骨壷が用意されます。

5. 枕飾り(ご逝去直後)

ご自宅や安置施設にお連れしたあと、すぐに整える小さな祭壇。 香炉・お花・ろうそくを並べて、故人の枕元を清らかに整えます。 ご家族が静かに手を合わせ、「ありがとう」「お疲れさま」を伝える大切な時間のための準備。

→ 宗派に応じて必要なお参りの道具を用意してもらえます。

6. 後飾り(四十九日まで)

葬儀・火葬を終えたあと、ご遺骨をご自宅でお迎えするための小さな棚。 骨壷・位牌・遺影写真を並べて、四十九日法要までの間、静かに手を合わせる場所を整えます。

→ お別れの後も故人と向き合える、大切な時間のための装置。

7. 葬儀進行・仏具一式(火葬のみ)

ろうそく立て・線香台・焼香台などの仏具準備、式の進行、片付け・撤去まで、すべて葬儀社にお任せできます。

→ 火葬式プランは「火葬のみ」、1日葬プランは「告別式のみ」、家族葬プランは「通夜+告別式」が含まれます。

8. 搬送(寝台車・霊柩車・10km以内)

ご逝去後、自宅・安置施設・式場・火葬場まで専用車両で搬送。 基本プランは10km以内が含まれ、超える場合は別途追加費用がかかります。

9. 死亡届・火葬許可証の代行

役所への死亡届の提出と、火葬許可証の取得を葬儀社が代行してくれます。 慣れない手続きと書類準備に不安を感じる遺族にとって、これは大きな助けになります。

火葬式プランで「含まれていないもの」もある

火葬式プランは基本サービスがしっかりしていますが、以下は別料金になることがあります。

  • 火葬場使用料(自治体によって異なる)
  • 安置日数の延長(火葬場混雑で2日を超える場合)
  • 搬送10km超の追加距離
  • 飲食(ご家族の食事)
  • 返礼品
  • 戒名・読経(宗教者を呼ぶ場合)

→ 「火葬式プラン25万円ですべて済む」とは限らないので、見積もり時に詳細を確認するのが安心です。 → 私の場合は、無宗教で「読経なし・戒名なし」を希望しているので、追加費用は最小限になる見込みです。

24時間365日対応の葬儀社を選んだ理由

ご逝去は、時間を選べません。 深夜・早朝・休日に起こることが多いからこそ、24時間365日対応の葬儀社を選ぶことが大事です。

私が資料請求した葬儀社も、24時間365日電話対応です。

→ いざというとき、家族がパニックにならずに「ここに電話すればいい」と分かっている安心感は、何より大きい。

生前の準備:資料請求と葬儀社の決定

「終活で葬儀のことを考えるのは縁起が悪い」と言われた時代もありますが、いまは違います。

  • 元気なうちに資料請求をする
  • 複数社の見積もりを比較する
  • 「ここにお願いしたい」と1社を決めておく
  • 連絡先(電話番号)と希望プランを家族に伝えておく

→ これだけで、家族の負担は何分の一にもなります。 → 私は資料請求を済ませて、希望のプラン(火葬式・税込25万円)を1Passwordに記録しました。

死亡直後、家族がする最初の連絡

死亡直後、家族がいちばん最初にすることは、葬儀社への連絡です。

連絡の流れ(一般情報)

  1. 主治医に連絡 →(病院での死亡なら病院から、自宅死亡なら救急車または訪問医)
  2. 死亡診断書を受け取る
  3. 葬儀社に電話 →「ご逝去のご連絡」と伝える
  4. 葬儀社が安置施設または自宅へ搬送
  5. プランの最終確認・見積もり
  6. 通夜・告別式・火葬の日程調整
  7. 火葬式プランの場合は、安置→お別れ→火葬の最小限の流れで完了

→ 葬儀社の電話番号を、家族がすぐに見つけられる場所に書いておくことが、いちばんのやさしさ。

私の保管方法(おさらい)

私は、希望する葬儀社の電話番号・プラン名・概算費用・希望事項(無宗教・読経なし・戒名なし・家族のみ)を「1Password(ワンパスワード)」のセキュアノートに保存しています。

マスターパスワード1つだけ覚えて、10分間隔で再入力を必須にする運用。 マスターパスワードを忘れないための、ひとり暮らしの私なりの工夫です。

「もしも」のとき、家族がマスターパスワード1つ開けば、葬儀の希望にもたどり着ける仕組み。

→ パスワードに加えて、紙のエンディングノートにも書き写しておくと、より確実です。

火葬式プラン編、まとめ

  • 火葬式プラン = 通夜・告別式なし、火葬のみで静かに送るスタイル
  • 私は「子どもに負担をかけたくない」「お金をかけずに家族だけで」を理由に選択
  • 9つの基本サービス(安置室・棺・仏衣・骨壷・枕飾り・後飾り・葬儀進行・搬送・死亡届代行)
  • 火葬場使用料・搬送距離追加・宗教者費用などは別料金
  • 24時間365日対応の葬儀社を選ぶ
  • 元気なうちに資料請求・1社決定・連絡先を家族に伝える
  • 1Passwordとエンディングノートの両方に希望を記録
  • ahamoはこのあと、いちばん最後に整える

「やさしい終活」シリーズ、これから

ぼちぼちペースで、続きを書いていきます。

  • 賃貸マンション付帯Wi-Fi・無料サービス
  • 楽天銀行(銀行口座)
  • 住信SBIネット銀行(銀行口座)
  • スマート賃貸火災保険(賃貸とセット)
  • 死亡直後の連絡先(家族・主治医・葬儀社)
  • 遺言・お墓・お寺
  • デジタル遺品(SNS・メール・パスワード管理)
  • 「ahamo は、いちばん最後」(電話番号を最後まで残す)

さいごに

葬儀のことを書くのは、ちょっと勇気がいりました。

でも書きながら気づいたのは、「希望を伝えておくこと」は、悲しいことじゃなくて、優しいことだということ。

私がいなくなった後、子どもや家族が「お母さんは、どんな送られ方を望んでいたのかな」と悩む時間を、減らせる。 「火葬式でいいって言ってたから、それで送ろう」と、迷いなく次の一歩を踏める。

それが、私にできる最後のやさしさのひとつ。

華やかな式じゃなくていい。 高額なプランじゃなくていい。 家族だけで、静かに送ってもらえたら、それがいちばん。

「ぼちぼちでいい」が、最期の景色にも、ちゃんと続いていきますように。

明日は何にしようかな。 ぼちぼち、続けていきます。


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