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退去日には立ち会わない。賃貸マンションの退去手順を、ひとり暮らしの私が書き出してみた話(やさしい終活 Vol.13)

退去日には立ち会わない。賃貸マンションの退去手順を、ひとり暮らしの私が書き出してみた話(やさしい終活 Vol.13)

2026年5月24日

退去日には立ち会わない。賃貸マンションの退去手順を、ひとり暮らしの私が書き出してみた話(やさしい終活 Vol.13)

「やさしい終活」シリーズの第13弾は、賃貸マンションの退去手続きです。

第1弾の関西電力から、第12弾のClaudeまで、デジタル契約とライフラインを書き出してきました。 今回は、ひとり暮らしの「住まいそのもの」の話。物理的にも精神的にも、大きな節目になる契約です。

なぜ賃貸マンションを Vol.13 に?

私はいま、賃貸ワンルームでひとり暮らしをしています。 もし私が亡くなった場合、または引っ越しを決めた場合、賃貸の退去手続きは家族にとって大きな負担になります。

  • 解約予告期間(通常1ヶ月前)を守らないと、家賃が余計に発生する
  • 鍵の返却・退去立ち会い・原状回復費用など、独特の手続きが多い
  • 不正請求(過剰なクリーニング費用・原状回復費用)のリスクがある

→ だからこそ、生前に「退去のときに何をすべきか」を書き出しておくことが、家族へのやさしさになります。

退去手続きの全体の流れ

  1. 賃貸契約書を確認(解約予告期間・管理会社連絡先)
  2. 管理会社へ電話で退去通知 → 退去届を書面/ウェブで提出
  3. ライフライン解約(電気・水道・通信)を予約
  4. 退去日の前に鍵を郵便で返却
  5. 退去日には立ち会わない(感染症対策などを理由に断る)
  6. 郵便転送届(日本郵便)を提出
  7. 役所に転出届を提出
  8. 不正請求があった場合に備えて、すべてのやり取りを文書で残す

→ 1ヶ月前のタイミングで「すべての手続きを並行して進める」のが効率的。

解約予告期間は必ず契約書で確認

最初にやることは、賃貸契約書の確認です。

  • 解約予告期間 → 多くの賃貸は「退去日の1ヶ月前まで」
  • 一部の物件は「2ヶ月前」「3ヶ月前」など長めの設定もある
  • 予告期間を過ぎてから通知すると、その分の家賃が発生する

→ 私の契約は「1ヶ月前」でしたが、これは契約ごとに違うので、契約書の「解約・退去」の項目を必ず確認してください。

管理会社への通知(電話 + 退去届)

管理会社への通知は、電話一本では完結しません。

  1. まず電話で「退去したい」と伝える
  2. 「退去届」が郵送またはメールで送られてくる(またはウェブフォーム入力)
  3. 必要事項を記入して、書面で提出
  4. 提出日が「退去通知日」として記録される

→ 電話だけだと「言った・言わない」のトラブルになる可能性があります。 → 必ず書面・ウェブで提出して、提出日の証拠を残しましょう。

退去届で伝える内容(本人確認に必要な情報)

  • 契約者名
  • 住所(マンション名・部屋番号)
  • 電話番号
  • 生年月日
  • 退去希望日
  • 鍵の返却方法(郵便・持参など)
  • 連絡先メールアドレス(やり取りを文書で残すため)

→ 「9項目テンプレ」の3〜7に対応する本人確認情報です。

鍵は郵便で返却する(これも文書で記録)

退去日に鍵を直接渡しに行く必要はありません。

  • 鍵3本(部屋・玄関ホール・郵便受け など物件による)を、特定記録郵便または書留で郵送
  • 発送伝票の控えを必ず保管 → 「いつ・どの鍵を・どこに送ったか」の証拠
  • メールで管理会社に「鍵を◯月◯日に発送しました」と連絡 → これも文書記録

→ 私のように体調が読めないひとり暮らしには、「直接会わなくていい」が、いちばん安心。

退去日には立ち会わない(不正請求対策)

ここがこの記事のいちばん大事なポイント。

賃貸の退去では「立ち会い」を求められることが多いですが、これは断ることができます。

立ち会わない理由として伝えやすい言い方:

  • 「当日、流行り病にかかってしまったので、立ち会えなくなりました」
  • 「体調を崩したため、立ち会えません」
  • 「仕事の都合で立ち会いできません」

→ 立ち会わなくても、退去は「退去日の連絡 + 鍵の返却」で成立します。 → 立ち会いに参加すると、その場で「ここのクリーニング代が」「ここの修繕費が」と口頭で請求されることがあります。 → その場でサインしてしまうと、後で交渉が難しくなる場合があります。

→ 退去後に書面で請求書が届くのを待ち、内容を確認してから対応するほうが、不正請求を防げます。

不正請求を防ぐ「文書記録」の習慣

退去手続き全般を通して、すべてのやり取りを文書で残すのが鉄則。

  • 電話のあとは「先ほどお電話で〇〇とお伝えしました」とメールで送る
  • 退去届の控えを必ず保管
  • 鍵の発送伝票を保管
  • 退去後の請求書は内容を1行ずつ確認
  • 不当に高い項目があれば「契約書の◯条に基づき再見積もりを希望します」と書面で連絡

→ 文書記録があれば、後から不正請求があっても根拠を持って交渉できます。 → 国民生活センター・自治体の消費生活センターも相談先になります。

ライフライン解約とのスケジュール

退去とセットで、これまでに書き出した契約も解約します。

→ 退去日に合わせて「電気・水道の使用中止希望日」を指定するのがコツ。

郵便転送届・住民票転出届

引っ越しに伴う行政手続きも忘れずに。

郵便転送届(日本郵便)

  • 日本郵便ウェブサイト「e-転居」または郵便局窓口
  • 旧住所宛の郵便物を、新住所(または家族の住所)へ1年間自動転送
  • 終活の場合は「家族の住所」を転送先にすることで、未処理の郵便物を家族が確認できる

住民票の転出届

  • 旧住所の役所(市民課・区役所など)で「転出届」を提出
  • 「転出証明書」を受け取る
  • 新住所の役所で「転入届」を提出(転出後14日以内)
  • マイナンバーカードがあれば、マイナポータルでオンライン手続きも可能

→ 役所の電話番号は、自治体のホームページで確認できます。

死亡後、遺族が退去手続きをする場合

本人が亡くなったあと、ご家族が退去手続きを行う場合は、本人の管理会社に連絡します。

流れ(一般情報)

  1. 賃貸契約書を探す(契約書・更新書類)
  2. 管理会社に電話で連絡 →「契約者が亡くなりました」と伝える
  3. 死亡を証明する書類(死亡診断書の写し、除籍謄本など)を準備
  4. 退去届を相続人として提出
  5. 部屋の片付け・荷物整理(専門業者を依頼することも可能)
  6. 鍵を返却 → 退去完了

→ 賃貸契約は「相続される契約」なので、家賃発生・原状回復費用なども相続の対象になります。 → 生前に「賃貸契約書の保管場所」を1Passwordや家族にメモしておくことが、家族の負担を減らす最大のやさしさです。

私の保管方法(おさらい)

私は、賃貸契約書のPDFスキャン・管理会社の連絡先・解約予告期間・鍵の本数を「1Password(ワンパスワード)」のセキュアノートに保存しています。

マスターパスワード1つだけ覚えて、10分間隔で再入力を必須にする運用。 マスターパスワードを忘れないための、ひとり暮らしの私なりの工夫です。

「もしも」のとき、家族がマスターパスワード1つ開けば、賃貸の退去手続きにもたどり着ける仕組み。

賃貸マンション編、まとめ

  • 解約予告期間は契約書で確認(通常1ヶ月前)
  • 管理会社への通知は電話 + 退去届の書面/ウェブ提出
  • 鍵は郵便で返却(発送伝票の控えを保管)
  • 退去日には立ち会わない(感染症対策などを理由に断る)
  • すべてのやり取りを文書で残す(不正請求対策)
  • 退去後の請求書は内容を1行ずつ確認
  • 電気・水道・通信解約とスケジュールをそろえる
  • 郵便転送届・住民票転出届も忘れずに
  • 死亡時は相続絡みなので、契約書の保管場所が大事
  • ahamoはこのあと、いちばん最後に整える

「やさしい終活」シリーズ、これから

ぼちぼちペースで、続きを書いていきます。

  • 火葬式プラン・葬儀 → 次回 Vol.14
  • 楽天銀行(銀行口座)
  • 住信SBIネット銀行(銀行口座)
  • スマート賃貸火災保険(賃貸とセット)
  • 死亡直後の連絡先(家族・主治医・葬儀社)
  • 遺言・お墓
  • デジタル遺品(SNS・メール・パスワード管理)
  • 「ahamo は、いちばん最後」(電話番号を最後まで残す)

さいごに

賃貸の退去手続きを書きながら、いちばん心に残ったのは「退去日には立ち会わない」というルールでした。

立ち会いという日本らしい慣習が、実は不正請求の入り口になりやすい。 「断っていいんですよ」と誰かが教えてくれることが、ひとり暮らしの私にとって、どれほどありがたいか。

体調を崩しがちな日々、急な体調不良で立ち会えないことは、本当に起こり得る。 だからこそ「立ち会わない」を、最初から選択肢として持っておく。

これは、退去だけでなく、人生のいろんな場面で大事なことなのかもしれません。 無理に立ち会わない。文書で残す。後から落ち着いて確認する。

明日は何にしようかな。 ぼちぼち、続けていきます。


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