私が作った9つのアプリ|療養中の暮らしに、そっと置きたい小さな道具たち
透析や、リウマチや、うつの療養。
療養中の毎日には、人にうまく説明できない小さなしんどさが、いくつもあります。
「もう少しだけ、暮らしがやさしくなったらいいのに」
そう思いながら、私はこの数年で、9つの小さなアプリを作ってきました。
全部、痛みや生きづらさを抱えるあなたに、そっと差し出したい道具です。
無料で、登録不要で、すぐに使えます。
気になるものがあったら、のぞいてみてくださいね。
透析を支える5つのアプリ
1. まいにちシャント
シャントの状態を、毎日自分でチェックできるアプリです。
音・震え・腫れ・熱感・痛み—— 透析患者さんが毎日確認したい5つのポイントを、ぱっと記録できます。
「今日は音が小さい気がする」 そんな小さな違和感を、見逃さないために。
2. 透析食事チェック
透析の食事制限「水分・ナトリウム(塩分)・カリウム・リン」を、食材ごとに確認できる辞典アプリです。
外食先で、スーパーで、調理中に。
迷ったときにサッと開ける「ポケットの中の栄養辞典」を目指しました。
3. 透析あいだノート
透析と透析の「あいだ」の日々を、そっと記録するアプリです。
体重・むくみ・だるさ・眠れたか。
主治医に伝えたいけれど忘れてしまう小さなことを、メモしておけます。
4. 旅とう
透析患者さんの「旅に出る勇気」を支える、旅行サポートアプリです。
旅先の透析施設の予約準備チェックリストや、持ち物リストを揃えました。
「あきらめない旅」を、そっと伴走できたら。
5. のみとう
透析中の服薬タイミングを管理するアプリです。
食前・食後・透析前・透析後—— 飲み忘れを防ぎたい、毎日のために。
私自身も、リウマチのメトトレキサートやフォリアミンを飲み忘れないように、毎日使っています。
体と向き合う2つのアプリ
6. からだメモ
体調の波を、シンプルな記録で残せるアプリです。
透析患者さんに限らず、リウマチや慢性疾患を抱える方にも使えます。
「今日はつらかった」 「今日は穏やかだった」
その積み重ねが、自分の体を理解する小さな手がかりになっていきます。
7. らくらく血圧
朝・昼・夕・寝る前の4つの時間帯で、血圧を記録するアプリです。
色分けされた棒グラフで、毎日の変化が一目でわかります。
高血圧と付き合う日々の、優しい伴走者になれたら。
言葉と心の2つのアプリ
8. ぽかぽか言葉
ネガティブな言葉を、やさしい言葉に変換してくれる辞書アプリです。
「ダメだ」→「次は違うやり方を試してみる」 「もう無理」→「今は休む時間が必要」
そんなふうに、自分への言葉を、少しだけあたためたいときに。
9. 症状ことば帳
受診のとき「うまく説明できなくて、もどかしい」—— そんな経験、ありませんか。
自分の症状を、医師に伝わる言葉に変換できる辞書アプリです。
痛み・しびれ、めまい・ふらつき、疲れ・だるさ、睡眠、食事・食欲、尿・便、こころ。 7カテゴリで101の症状を網羅しています。
そして、次回の受診日もトップ画面に表示されるので、「忘れていないかな」とそわそわする日も、画面を見れば安心できます。
私自身も、2週間おきの受診と、リウマチ科の3か月後の次回受診日を、ここで記録しています。
「予約日を覚えておくのって、こんなに気力を使うんだな」と、患者になってはじめて気づきました。
なぜ作っているのか
私はもともと、透析室の看護師として20年働いてきました。
そのあと関節リウマチを発症して、内服療養中になりました。 うつ病で退職して、今は自宅で療養しています。
看護する側だった私が、療養される側になって、たくさんの気づきがありました。
「これがあったらラクなのに」 「こういう道具があったら安心なのに」
その気づきを、ひとつずつ、形にしてきました。
プログラミングは、ChatGPT や Claude などの AI に教わりながら、独学で覚えました。
50代後半からの、新しい挑戦です。
完璧じゃないけれど、毎日少しずつ手を入れています。
あなたへ
もし、あなたや、あなたの大切な人の暮らしに、ひとつでも役立つものがあったら——
それが、私のいちばんの願いです。
「使ってもらえること」 「数人にでも届いてくれること」
それだけで、私は十分に嬉しいんです。
完璧な道具じゃなくていい。
あなたが「これは助かるな」と感じてくれた瞬間、私はもう報われていますから。
そっと、必要なときに思い出してくださいね。
これからも、ゆっくり、少しずつ、作り続けていきます。