透析患者さんの自宅血圧管理、紙の記録表に疲れたら「らくらく血圧」を作りました
透析室の看護師として20年、たくさんの血圧を見てきました。
午前の透析中、ふっと意識が遠のく方。
「血圧、測ってない日もあるけど、降圧剤は時間どおりに飲んだ」と話す方。
A4用紙の血圧表を、月末にようやく持ってきてくださる方。
記録できなかったからと、血圧計本体ごと持参する方。
スマホの写真を、その都度、医師に見せる方。
一人ひとり、ちがうやり方で、自分の血圧と向き合っていました。
※私は透析患者ではありません。 透析看護師としての現場経験と、リウマチ・うつ療養中の毎日から書いています。
なぜ「自宅血圧」が、そんなに大事なのか
透析を受けている方の血圧は、ゆれます。
一日のなかでも。
季節のうつりかわりでも。
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食事量や活動量が変われば、ドライウェイトの調整が必要になる
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暑くなれば降圧剤は効きすぎ、寒くなれば足りなくなる
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透析中の意識レベル低下は、自宅での血圧の推移と、つながっている
医師の診察のなかで、いちばん多い会話は「最近の血圧、どうですか?」です。
測定値によって、その日の降圧剤をスキップする指示が出ている方も、少なくありません。
つまり、自宅で測った数字が、その日の透析を、その月の薬の量を、決めていました。
紙の血圧表で、起こっていたこと
透析施設では、月のはじめに、降圧剤や昇圧剤を処方されている方へ、A4用紙の血圧記録票を配ります。
ペンと、用紙と、血圧計。
3つを揃えて、朝と寝る前に書く。
それを1ヶ月、続ける。
文字にすると、たったそれだけ。
でも、現場ではいろんなことが起きていました。
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用紙を、どこかに置いてきてしまう方
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1週間ぶんずつ、持ってきてくださる方
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毎日は書けず、覚えている範囲で記録する方
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測ったけど、書くのを忘れる方
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疲れていて、ペンを持つこと自体がしんどい方
そして、月末。
ようやく揃った1ヶ月分の用紙は、透析施設のカルテに綴じられます。
ふと、思ったのです。
この記録、本人の手元には残らないのかな? と。
スマホは、もう手のなかにある
通院されているほとんどの方が、スマホを持っています。
持っていない方を探すほうが、むずかしいくらい。
疲れて帰ってきた日、ペンを取る気力はなくても、スマホはすぐそばにあります。
それなら、スマホで1タップでいい。
身近にあるものを、活用しない手はない。
そう思ったのが「らくらく血圧」のはじまりでした。
「らくらく血圧」のかたち
アプリの基本は、こんな感じです。
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朝・昼・夕・寝る前 の4時間帯にわけて記録
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上と下の数字を入れて、保存ボタン1つ
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7日・30日・90日の棒グラフが、自動で出てくる
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高めが続くと、そっと受診をお知らせ
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CSVに書き出して、主治医と共有できる
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ログイン不要・完全無料・スマホの中だけに保存
紙の血圧表とちがうのは、記録が、あなたの手元にずっと残ること。
カルテに綴じられても、来月のあなたが、自分の数字を見返せます。
こんな方へ
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紙やエクセルで血圧表を書いていて、ちょっと疲れてきた方
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透析中の血圧の乱高下が不安な方
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季節の変わり目で、降圧剤の量がちょこちょこ変わる方
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ご家族の血圧を、そっと見守りたい方
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「血圧計はあるけど、続かない」方
透析を受けていない方にも、ふつうに使っていただけます。
高血圧で通院されている方、ご家族の見守りに、お役立てください。
おしまいに
血圧管理は、地味です。
劇的な変化は、見えにくいです。
でも、医師がその数字を見て、薬の量を決めて、透析中の安全を守る。
地味な毎日の記録が、いちばん大事な土台でした。
その土台を、もう少し軽く、もう少しやさしくできたら。
そう思って作ったアプリです。
よかったら、あなたの毎日の記録に、そっと添えてあげてください。
らくらく血圧(無料・ログイン不要)