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透析看護師20年。体を壊して気づいたこと。

看護師1年目のリアル|学生時代から続けた透析室でリーダーになった日

2026年5月2日

看護師1年目のリアル|学生時代から続けた透析室でリーダーになった日

「看護師1年目って、どんな感じ?」

これから看護師になる方、または看護師を目指している方に、私の1年目の経験をお伝えします。

私は、学生時代から透析室で 勤労学生 として働き続け、卒業後も同じ透析室で正看護師として勤務しました。

「同じ職場の延長」と思いきや、卒業後にはガラッと変わったことがあったんです。

それは 「リーダー業務」が任されるようになった こと。

学生から続けた職場で、突然責任ある立場に立った1年目のリアルをお伝えします。

准看護師から、ずっと同じ透析室で働いていた

准看護師の養成所に通っていた1年目は、奨学金制度を利用して、地域の病院で勤労学生として働きながら学んでいました。

養成所2年生になるタイミングで、その病院を退職する決断をしました。

奨学金は全額返済することになりましたが、「どうしても合格する」という目的を果たすために、実習と資格試験の勉強に専念したかったんです。

准看護師資格を取得した後、看護専門学校を併設する病院に就職しました。

そこで、病院の透析室に配属されて、勤労学生として勤務をスタート。同じ病院に併設されていた正看護師の専門学校に推薦入学し、働きながら学ぶ日々が始まりました。

つまり、准看護師として就職した瞬間から、正看護師の学生時代まで、ずっと同じ透析室で過ごしてきたんです。

スタッフの皆さんとも、患者さんとも、長く顔なじみの関係。

「いつもの場所」で、私は学びを積み重ねてきました。

卒業して、同じ職場に「正看護師」として戻った日

正看護師の国家試験に合格して、私は晴れて正看護師になりました。

卒業後の職場は、もちろん 同じ透析室。

「同じ場所に戻るだけだから、特別なことはないだろう」

そう思っていた私の予想は、最初の数日で覆されました。

学生時代までは「勤労学生のゆるらさん」だった私が、卒業した瞬間に 「正看護師のゆるらさん」 として、周囲から見られるようになったんです。

スタッフ仲間からの言葉のかけ方、求められる判断の質、患者さんへの責任の重さ。

すべてが、目に見えない形で変わっていました。

1フロア64床、A・B チームの透析室

私が働いていた透析室は、1フロアに 64床のベッド が並ぶ大規模な施設でした。

中央で区切って、A チームと B チーム に分かれて業務をする体制。

私は A チームの所属 でした。

ちょうど 7対1看護 が始まった頃で、医療現場全体が大きな変革の中にありました。

(7対1看護とは、患者さん7人に対して看護師1人を配置する基準。手厚い看護を提供できる体制です)

患者さんの安全を守るため、より緻密で計画的な看護が求められる時代の始まりでした。

任された「リーダー業務」とは

正看護師として勤務を始めて少し経った頃、私には リーダー業務 が任されるようになりました。

具体的に、リーダーが担う仕事はこんな感じです。

1. A チームベッドに入室される患者さん全員の症状把握

A チームに所属する全患者さんの状態を、リーダーが把握しておく必要があります。

「今日は誰がどの状態で、どこに注意が必要か」を、頭の中に常に持っておく仕事です。

2. チームスタッフ全員の看護を把握

A チームのスタッフが、それぞれどの患者さんを担当して、どんな看護を行っているか。

それを総合的に把握するのも、リーダーの役目でした。

3. 医師との連携

医師への状態報告、指示受け、カンファレンス、急変時の連絡判断。

医師との連携は、すべてリーダーが担当 していました。

患者さんの状態に少しでも気になる変化があれば、リーダーが判断して医師に報告します。

「この症状、報告すべきか?」 「この変化は、どこまでを伝えるべきか?」

判断ひとつで、患者さんの治療方針が変わる可能性があります。

リーダー業務の中で、特に責任の重さを感じる仕事でした。

4. 全体の総括

患者さん全員の状態と、スタッフ全員の動きを把握したうえで、A チーム全体の状況を 総括する。

何か異変があれば、すぐに動けるように準備しておく。

5. 4時間透析終了後の業務

透析が終わった後にも、リーダーには大切な仕事がありました。

  • 時系列で書かれた 患者さん全員分の記録の書き漏れチェック
  • 病棟患者さんの透析記録を、各病棟へ持参して申し送り

透析室から各病棟まで、記録を持って自分の足で歩いて回る。

「今日の透析は、こうでした」と、病棟看護師さんに口頭で申し送りもします。

学生時代と「正看護師」の違い

リーダー業務を任されるようになって、私は 学生時代との違い を強く感じました。

責任の重さ

学生時代は「指導してもらう側」でした。

何かあれば、先輩や指導者が判断してくれる。

でも正看護師になった瞬間、判断は自分の責任 になります。

「私の判断で、患者さんの安全が決まる」

その重みは、やはり別物でした。

周囲の見る目

学生時代までは、スタッフの皆さんは私を「これから学ぶ人」として見てくれていました。

正看護師になってからは、「一人前の看護師として働く人」として見られます。

声のかけ方、相談される内容、求められる答えの質。

すべてが、ワンランク上のものに変わりました。

同じ職場だったからこその強み

それでも、学生時代から続けた職場だったことは、私にとって大きな強みでした。

  • 透析室の流れを、体で覚えている
  • 患者さん一人ひとりの個性を、長く見てきた
  • スタッフの仲間との信頼関係がある
  • 機器の扱い、記録の書き方に慣れている

新しい職場で1年目を迎える方々と比べると、これは確かに有利な点でした。

それでも、「正看護師としての1年目」は、やっぱり違う緊張感があったんです。

これから看護師1年目を迎えるあなたへ

看護師1年目は、誰にとっても重圧と緊張の年です。

私のように学生時代から続けた職場でも、それは変わりませんでした。

そんな中で、私が大切にしてきたことをお伝えします。

「分からない」を、ちゃんと言う

リーダー業務を任されても、最初から完璧にできる人はいません。

分からないことは、先輩に正直に聞く。

それが、患者さんの安全を守る一番の方法です。

自分の判断を、記録に残す

「なぜ、この判断をしたのか」を、自分の言葉で記録に残す。

それが、自分の判断力を磨く訓練になります。

体調管理は、最優先

夜勤、長時間勤務、緊急対応。

1年目から体力的にきつい場面が多くあります。

「自分が倒れたら、患者さんを守れない」と心に置いて、体調管理を最優先にしてください。

「卒業して終わり」ではなく、ここからが本当のスタート

看護師資格を取ったら、勉強が終わるわけではありません。

むしろ、ここからが本当の学びの始まりです。

毎日が学びの連続。

それが、看護師という仕事の面白さでもあります。

1年目から長く使える、看護師の必須参考書

看護師として働き始めると、現場で疑問が出てきたときに、すぐ調べたい場面が増えます。

国家試験対策書として有名な参考書ですが、実は 現場に出てからも辞書のように使える 一冊です。

私自身、学生時代から看護師になってからも、長く手元に置いていました。

まとめ|1年目は、誰にとっても初めての年

私の1年目は、学生時代から続けた透析室での「リーダー業務」という形で始まりました。

慣れた職場でも、立場が変わると見えるものが違います。

責任の重さ、判断の質、周囲の期待。

それでも、ひとつずつ向き合って乗り越えていけば、確実に成長できる年でもあります。

これから看護師1年目を迎えるあなたへ。

あなたのペースで、ひとつずつ進んでください。

私もここで、応援しています。

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