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看護助手から看護師を目指した私|遠目に見ていた憧れが夢になるまで

2026年5月2日

看護助手から看護師を目指した私|遠目に見ていた憧れが夢になるまで

「看護師さんって、すごい仕事だな」

そう感じながら、看護助手として毎日働いていた頃の話を綴ります。

私は高校を卒業してすぐ、看護助手として医療現場に入りました。

22歳までの数年間、看護助手として働いた経験が、後に「看護師になりたい」と決意する土台になりました。

高校卒業後、看護助手として働き始めた私

高校を卒業したあと、私は外科系のクリニックで看護助手の仕事を始めました。

当時は今のように業務範囲が厳格でなく、看護助手にも幅広い仕事を任せてもらえる時代でした。

そこから22歳になるまでの間に、2箇所の医療機関で看護助手として働きました。

整形外科病院での看護助手の仕事

特に印象に残っているのは、2箇所目の整形外科病院です。

ここでは看護師さんと、看護助手の役割がきちんと分かれていました。

私が担当していた主な業務はこんな感じでした。

  • 食事の配膳・片付け
  • 検温
  • 手術後の手術着についた血液を落とす作業
  • 洗濯・消毒・滅菌
  • 医療機器の洗浄・消毒・滅菌
  • 当直勤務(看護師さんと一緒に夜勤帯)

「縁の下の力持ち」のような立ち位置でしたが、医療現場の流れに自分も貢献していると感じられて、やりがいのある仕事でした。

看護師さんを見ていて、心に残ったシーン

看護助手として働く日々の中で、看護師さんたちの姿を「常に見ていた」と言ってもいいくらい、近くで仕事ぶりを見せてもらいました。

その中で、何度も心が震えた瞬間があります。

ベテラン看護師さんの、急変対応の冷静さ

患者さんの容態が急に悪化したとき、ベテラン看護師さんはまったく動じませんでした。

冷静に状況を見極めて、医師に的確な情報を伝え、必要な処置を素早く準備する。

「経験ってこういうことなんだ」と、20歳そこそこの私は呆然と見つめていました。

患者さんへの説明が、本当に分かりやすかった

検査の前、手術の前、退院前。

看護師さんが患者さんに説明する場面を、何度も近くで聞いていました。

専門用語をかみ砕いて、不安な気持ちに寄り添いながら、必要なことをきちんと伝える。

「説明する」って、こんなにも温かい行為なんだと知りました。

注射・点滴を手早く、安心感を持って行う先輩

看護師さんが注射や点滴を行う姿は、職人技のようでした。

患者さんの腕にすっと針を刺して、ほとんど痛みを感じさせない。

患者さんも安心しきった表情で「ありがとう」と笑顔を見せていました。

「私にもいつか、あんなふうにできる日が来るのかな」と、密かに憧れていました。

患者さんの心に寄り添う言葉

何より心に残っているのは、看護師さんがふと患者さんにかける言葉でした。

「眠れましたか?」 「今日はお顔の色がいいですね」 「無理しないでくださいね」

短いひと言なのに、患者さんの表情がふっと和らぐのが分かりました。

医療技術だけじゃなく、こういう「人の心に寄り添う仕事」が、看護師さんの本質なんだと感じました。

「私もあちら側に立ちたい」と思った瞬間

看護助手として働く日々の中で、看護師さんたちの仕事を見るたびに、私の中である気持ちが少しずつ育っていきました。

「私も、あちら側に立てる人になりたい」

役割が違うのは分かっていました。

看護助手は看護助手の役割があり、看護師は看護師の役割がある。

でも、毎日近くで看護師さんの姿を見ていると、その「あちら側」に立つ自分を、少しずつ想像するようになっていました。

看護助手から、看護師を目指したきっかけ

22歳で看護助手の仕事を離れたあと、私は別の仕事に就いて、結婚し、3人の子どもを育てる生活を送っていました。

その後、離婚を経験し、シングルマザーとして3人の子どもを育てるなかで、収入の不安と向き合う日々が続きました。

そんなとき、ふと思い出したのは、20代前半に看護助手として見ていた看護師さんたちの姿でした。

「あの仕事に、本気で挑戦してみよう」

32歳のとき、私は准看護師を目指して看護学校の門を叩くことを決めました。

10代の頃から心の片隅に置いていた憧れが、ようやく形になる瞬間でした。

看護助手の経験は、看護学校に入ってからも活きた

看護学校に入ってから、看護助手として働いた経験が、思っていた以上に大きな支えになりました。

病棟の流れが分かっていた

朝の検温、配膳、清拭、患者さんの動線、看護師さんの動き。

これらは看護助手として日常的に見ていた光景で、初めて病棟実習に入ったときも、戸惑いがほとんどありませんでした。

同級生が「初めて」で緊張する場面でも、私は少し落ち着いていられたんです。

患者さんと自然に話せた

看護助手の頃、毎日のように患者さんと言葉を交わしていました。

「今日のお食事、どうでしたか?」 「お加減はいかがですか?」

この自然なコミュニケーションが、実習でも役に立ちました。

医療用語に慣れていた

「ステる(亡くなる)」「バイタル」「アナムネ」など、看護助手として働きながら自然に耳にしていた言葉が、学校で出てきても戸惑わずに済みました。

滅菌や器械洗浄の知識があった

整形外科病院での器械洗浄・滅菌の経験は、看護学校の演習でもそのまま活きました。

「私、これやったことあります」と、ちょっとだけ自信を持てた瞬間でした。

看護助手として働くあなたへ

もし今、看護助手として働きながら「次のステップ」を考えている方がいたら、私の体験から伝えたいことがあります。

看護助手としての経験は、看護師を目指すうえでの 大きな財産 になります。

  • 病棟の流れを知っている
  • 患者さんと話すことに慣れている
  • 医療用語に抵抗が少ない
  • 看護師さんの仕事を間近で見てきた

これらは、学校に入ってから初めて医療現場に触れる人にはない、あなただけの強みです。

そして、何より大切なのは、「あちら側に立ちたい」と思える気持ちそのもの だと思います。

その気持ちがあるなら、年齢や経済状況がどうであれ、一歩踏み出す価値があります。

私は32歳で准看護師の道に進み、その後正看護師になりました。

「もう遅い」なんてことはありません。

最初の一歩は、情報を集めることから。

それで十分です。

看護師の道を考える方へ おすすめの一冊

社会人経験のある方や、看護助手から看護師を目指す方の進学ルート、学生生活にかかる費用、現役看護師のインタビューが網羅されているガイド本があります。

私自身、もしこの本を看護助手だった頃に手にしていたら、もう少し早く一歩を踏み出せていたかもしれません。

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まとめ|遠目に見ていた憧れは、夢になる

20歳そこそこの頃、私は看護助手として、看護師さんたちの仕事を遠目に見ていました。

その時に感じた「すごいな」「私もあちら側に立ちたい」という気持ちは、何年経っても色褪せませんでした。

そして、人生が大きく変わった32歳のとき、その気持ちが私を支えてくれたんです。

もしあなたが今、看護助手として働きながら看護師の道を考えているなら。

その気持ちは、未来のあなたを必ず支えてくれます。

最初の一歩、私と一緒に踏み出してみませんか。

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